- たむかい学習教室
- 2月26日
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高校入試対策 数学⑩

当ブログでは、授業のポイント解説をしています。
県立高入試まで残り1週間余りとなり、受験生たちは直前対策を行っています。数学では、たくさんの情報の中から必要な部分を抜き出して整理することや、計算過程に工夫を加えながら早く正確に処理することが求められます。
★体積についての方程式
下の図のように、三角錐ABCDがあり、AB⊥BC、AB⊥BD、BC⊥BDである。BC=3cm、BD=4cm、三角錐ABCDの体積が8cm³であるとき、あとの各問いに答えなさい。

1)点PはCD上を点CからDまで動く。△ABPの面積がもっとも小さくなるとき、線分CPの長さを求めなさい。
2)点Bから面ACDにひいた垂線と面ACDとの交点をHとする。このとき、線分BHの長さを求めなさい。
1)
BPの長さがもっとも短くなる、BP⊥CDになるときである(高さABは変わらない)。
△BCDと△PCBで、
∠CBD=∠CPB=90°
∠BCD=∠PCB(共通)
よって、△BCD∽△PCB
対応する辺の比は等しいから、
BC:PC=CD:CB
3:PC=5:3
PC=CP=9/5cm
2)
三角錐の底面を△BCD、高さをABとする。
△BCD
=3×4×1/2
=6cm²
三角錐の体積は8cm³だから、
6×AB×1/3=8
AB=4cm
△ADBで、直角二等辺三角形の辺の比より、
AB:AD=1:√2
4cm:AD=1:√2
AD=4√2cm ①
△ACBで、三平方の定理より、
AC=5cm(3²+4²=5² ピタゴラス数)
AC=CD=5cmだから、△CADは二等辺三角形になる。
点Cからの垂線と辺ADとの交点をHとする
AH=4√2÷2=2√2cm
CH²=AC²ーAH²
CH²=5²ー(2√2)²
CH=√17cm(CH>0) ②
①、②より、
△ACD
=4√2×√17×1/2
=2√34
三角錐の底面を△ACD、高さをBHとする。
2√34×BH×1/3=8
BH=8×3/2√34
BH=6√34/17cm
※ピタゴラス数
a²+b²=c² をみたす整数の組
3²+4²=5²
5²+12²=13²
7²+24²=25²
8²+15²=17²
「3,4,5」の倍数
6²+8²=10² (x2)
9²+12²=15² (x3)
12²+16²=20² (x4)
15²+20²=25² (x5)
※平方数
11²=121 12²=144 13²=169 14²=196 15²=225 16²=256 17²=289 18²=324 19²=361 21²=441 25²=625


★辺の比と面積比
下の図のような平行四辺形ABCDがある。点Eは辺BC上の点で、BE:EC=1:2である。点Fは辺CDの中点である。このとき、四角形AECFの面積は平行四辺形ABCDの面積の何倍か、求めなさい。

BE:EC=1:2より、
△ABE:△ACE=1:2
※高さが等しい三角形どうしは、底辺比が面積比になる。
△ACE=△ABC×2/3 ①
点Fは辺CDの中点だから、
DF:FC=1:1より、
△ADF:△ACF=1:1
△ACF=△ADC×1/2
△ADC=△ABCより、
△ACF=△ABC×1/2 ②
①、②より、
四角形AECF
=△ABC×2/3+△ABC×1/2
=△ABC×7/6
△ABC=▰ABCD×1/2より、
四角形AECF
=▰ABCD×1/2×7/6
=▰ABCD×7/12
よって、7/12倍

★動点と関数
下の図のような長方形ABCDがあり、点Mは辺ADの中点である。点PはAを出発して、辺上をB、Cを通ってDまで秒速1cmで動く。点Pが動き始めてからx秒後における線分PMと長方形ABCDの辺で囲まれた図形のうち、点Aを含む部分の面積をycm²とする。ただし、点PがAにあるときはy=0、点PがDと重なるときはy=40とする。このとき、あとの各問いに答えなさい。

1)点Pが辺BC上を動くとき、yをxの式で表しなさい。
点PがBC上を動くとき、囲まれる図形は台形になる。
上底AM=4cm
下底BP=(x-5)cm
※秒速1cmの点Pは、x秒間にxcm動くから、ABの5cmを引いた長さが下底の長さになる。
高さAB=5cm
以上から、
y=(4+x-5)×5×1/2
y=5x/2ー5/2
2)xとyの関係を表すグラフとしてもっとも適するものを、次のア~エから1つ選びなさい。

0≦x≦5(点PがAB上)のとき
点P出発から5秒後の△ABMの面積は、AB=5cm、AM=4cmだから、
y=5×4×1/2=10
よって、
x=5のとき、y=10 ①
5≦x≦13(点PがBC上)のとき
点P出発から13秒後の台形ABCMは、1)の式より、
y=5×13/2ー5/2
y=30
よって、
x=13のとき、y=30 ②
①、②から、ア


★一次関数と二次関数
下の図で、①は関数y=ax²のグラフである。2点A、Bはそれぞれ①上にあり、点Aのx座標はー3、点Bの座標は(6,4)である。②は2点A、Bを通る直線であり、②とy軸との交点をCとする。このとき、あとの各問いに答えなさい。ただし、座標軸の単位の長さを1cmとする。

1)aの値を求めなさい。
2)直線②の式を求めなさい。
3)線分ACと線分CBの長さの比を求めなさい。
4)線分ABの長さを求めなさい。
1)
点Bは①上にあるから、
y=ax²に、(6,4)を代入
a×6²=4
a=1/9
2)
点Aは①上にあるから、1)より、
y=1x²/9に、x=ー3を代入
y=1×(ー3)²/9
y=1
A(ー3,1) B(6,4)
xの増加量 6-(-3)=9
yの増加量 4-1=3
傾き 3/9=1/3
切片の値をbとする
y=1x/3+bに、(ー3,1)を代入
ー1+b=1
b=2
よって、y=1x/3+2
3)
点Aからの垂線とy軸との交点をDとする。
点Aを通りx軸に平行な直線と、点Bを通りy軸に平行な直線との交点をEとする。
CD//BEより、平行線の比から、
AC:CB=AD:DE
AD=0-(-3)=3cm
DE=6-0=6cm
以上から、
AC:CB=3:6=1:2
4)
CD=2-1=1cm、AD=3cm、∠ADC=90°
△ACDで、三平方の定理より、
AC²=1²+3²
AC=√10cm(AC>0)
3)より、AB=3ACだから、
AB=3×√10=3√10cm

★平面図形の相似
下の図のように、4点A、B、C、Dを通る円があり、∠BCD=90°、∠CDAは鋭角である。直線ADと直線BCとの交点をEとする。このとき、あとの各問いに答えなさい。

1)△AEBと△CEDが相似なることを証明しなさい。
2)BC=EB=4cm、CD=6cmのとき、線分ABの長さを求めなさい。
1)
△AEBと△CEDで、
共通な角だから、
∠AEB=∠CED ①
仮定より、
∠BCD=90° ②
②より、BDは円の直径だから、
∠BAD=90° ③
③より、
∠BAE=180°ー∠BAD=90° ④
②、④より、
∠BAE=DCE ⑤
①、⑤より、2組の角がそれぞれ等しいので、
△AEB∽△CED
2)
辺EDの長さを求める
EC=8cm、CD=6cm
△EDCで、三平方の定理より、
ED²=EC²+CD²
ED²=8²+6²
ED=10cm(ED>0)
1)より、対応する辺の比は等しいから、
AB:CD=EB:ED
AB:6=4:10
AB=12/5cm

★立体図形の相似
下の図は、体積が54cm³の正四角錐OーABCDである。点Eは辺OA上の点で、OE:EA=2:1である。点F、G、Hはそれぞれ、点Eを通り、底面ABCDに平行な平面と、辺OB、OC、ODとの交点である。あとの各問いに答えなさい。

1)AB=12cmのとき、線分EFの長さを求めなさい。
2)正四角錐OーABCDと正四角錐OーEFGHの表面積の比を最も簡単な整数の比で答えなさい。
3)正四角錐OーABCDから正四角錐OーEFGHをのぞいた立体ABCD-EFGHを立体Xとする。このとき、立体Xの体積を求めなさい。
1)
EF//ABより、
EF:AB=OE:(OE+EA)
EF:12cm=2:3
EF=8cm
2)
EF//ABより、
△OAB∽△OEF
対応する辺の比は、
AB:EF=12:8=3:2
面積比は、辺の比(相似比)の2乗になるから、
OーABCD:OーEFGH
=9:4
3)
体積比は、相似比の3乗になるから、
2)より、
OーABCD:OーEFGH
=27:8
立体Xの体積比は、27-8=19
よって、立体Xの体積は、
54cm³×19/27
=38cm³


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2025.2.26 高校入試対策 数学⑩