- たむかい学習教室
- 3月4日
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更新日：3 日前
2025年 高専入試理科 解説
当ブログでは、授業のポイント解説をしています。
当市には国立高専があり、今年も中３塾生が高専入試に挑戦しました。２月に行われた学力試験では、当塾の塾生が合格を果たしました！
ここでは、理科の本試験問題について解説します。
2025年高専入試・本試験
問１
太陽系の惑星
地球型惑星：表面が岩石からなる。密度が大きい。
太陽から近い順に、
水星→金星→地球→火星
木星型惑星：水素やヘリウムなどの軽い物質からなる。密度が小さい。
太陽から近い順に、
木星→土星→天王星→海王星
答え：ウ
問２
観測した時刻は午前０時だから、太陽光が当たらない「ク」が観測位置になる。
図の地球は、北極を中心としているから、クの位置から左側が東になる。
答え
月の位置：ア
観測者：ク
問３
ハチュウ類・鳥類の特徴
卵生、陸上に殻のある卵を産む。
陸上生活で、肺呼吸をする。
※ウミガメも肺呼吸
答え：２
問４
減数分裂
生殖細胞をつくるときに行われる
もとの染色体の数から半減する
答え：イ
問５
消費電力（W）
＝電圧（V）×電流（A）
電流の大きさを求める
6.0V÷4.0Ω＝1.5A
よって、
6.0V×1.5A＝9.0W
答え：エ
問６
圧力（Pa）
＝力の大きさ（N）÷底面積（ｍ²）
3.0kg（=3000g）の物体に働く力の大きさは、100g：１Ｎだから、
100g：１Ｎ＝3000g：ｘＮ
ｘ＝30Ｎ
10000cm²＝１ｍ²より、
200cm²＝0.02ｍ²
以上から、
30÷0.02＝1500Pa
答え：カ
問７
質量パーセント濃度
＝溶質の質量÷溶液の質量×100
食塩水（溶液）50ｇに含まれる食塩（溶質）の質量を求める
食塩の質量をｘｇとする
ｘ÷50×100＝20
ｘ＝10ｇ
加える水の質量をｙｇとする
10÷（50＋ｙ）×100＝５
ｙ＝150ｇ
答え：オ
中性にしたとあるから、塩酸の水素イオン（Ｈ⁺）と水酸化ナトリウム水溶液の水酸化物イオン（ＯＨ⁻）の数は等しい。
また、塩酸の塩化物イオン（Ｃｌ⁻）と水素イオン（Ｈ⁺）の数は等しく、水酸化ナトリウム水溶液のナトリウムイオン（Ｎａ⁺）と水酸化物イオン（ＯＨ⁻）の数も等しい。
以上から、中性になるときは、ナトリウムイオン（Ｎａ⁺）の数と塩化物イオン（Ｃｌ⁻）の数は等しくなる（Ｎａ⁺の数：Ｃｌ⁻の数＝１：１）。
答え：オ
水素イオン（Ｈ⁺）は酸性、水酸化物イオン（ＯＨ⁻）はアルカリ性を示す。
塩酸（塩化水素）の電離
水素イオン（陽）と塩化物イオン（陰）に分かれる
ＨＣｌ→Ｈ⁺＋Ｃｌ⁻
水酸化ナトリウムの電離
ナトリウムイオン（陽）と水酸化物イオン（陰）に分かれる
ＮａＯＨ→Ｎａ⁺＋ＯＨ⁻
問１
光合成は、細胞内の緑色の粒（葉緑体）で行われる。
Ａは核、Ｃは細胞質
答え：オ
問２
光合成ではデンプンがつくられる
デンプンに反応したヨウ素液は青紫色になる
答え：ア
問３
青色のＢＴＢ溶液→アルカリ性
呼気は二酸化炭素を多く含む。二酸化炭素がとけた水は酸性になる。
二酸化炭素を吹き込むことにより、酸とアルカリが反応して中性（緑色）になったから、青色に戻ったのは二酸化炭素が減少したためである（光合成では二酸化炭素がデンプンなどに合成される）。
答え：ウ
問４
光合成では水の分解により酸素を発生させる。酸素は線香の火を激しく燃やす働きがある。
ウは二酸化炭素、エは水素の反応である。
答え：ア
問５
１秒間に生じた気泡の数を求める
３分20秒＝200秒だから、
20÷200＝0.1個
光合成の速さは、10秒間に生じた気泡の数だから、
0.1×10＝１
答え：ウ
問１
「記録テープを0.2秒ごとに切った」とあるから、縦軸は0.2秒ごとに台車が進んだ距離になる。
答え：エ
問２
図２から、0秒から0.2秒の間では3.2cm、0.2秒から0.4秒の間では9.6cm移動したから、これらの合計がＰからの距離になる。
3.2＋9.6＝12.8cm
答え：ウ
問３
0.4秒から0.8秒までの移動距離は、16.0＋22.4＝38.4cm
38.4cm移動するのに、0.4秒かかったから、
38.4÷0.4＝96 cm/s
問４
図２から、0.2秒ごとに台車が進んだ距離は、6.4cmずつ一定の割合で増えていることが分かる。
このことから、平均の速さも一定の割合で増えることになるから、時間と速さの関係は比例になる。
答え：ウ
0.2秒ごとの平均の速さ
0～0.2秒 3.2cm÷0.2＝16cm/s
0.2～0.4秒 9.6cm÷0.2＝48cm/s
0.4～0.6秒 16.0÷0.2＝80cm/s
0.6～0.8秒 22.4÷0.2＝112cm/s
0.8～1.0秒 28.8÷0.2＝144cm/s
平均の速さは、最初の0.2秒間を基準に、３倍、５倍、７倍、９倍と増えているので、時間と速さの関係は比例になる。
問５
摩擦力は無視できること、たるんだ糸は台車の運動に影響しなかったことから、おもりが床に着いた後の台車は、慣性の法則により「等速直線運動」を続ける。
速さが一定になるので、0.2秒ごとの移動距離も一定になる（摩擦力がはたらかない限り、1.0秒後（６本目のテープ以降）の移動距離や速さが減少することはない）。
答え：イ
問１
夏、太平洋上の小笠原諸島のあたりで発達する高気圧である。
大気の性質は「温暖・湿潤」で、高気圧から吹き出す風（南東季節風）の影響により、夏の日本では、高温で晴れた日が続く。
答え：①ア ②エ ③キ
問２
停滞前線は、つゆ（梅雨）と秋（９月頃）に発生しやすい。
６月後半から７月にかけて、オホーツク海気団と小笠原気団の勢力がつり合い、停滞前線ができ、くもりや雨の日が続く。
答え：ウ
問３－１
日本上空を通過する温帯低気圧は、中心から東側に温暖前線、西側に寒冷前線ができる。
前線Ｘは「温暖前線」で、乱層雲が発達し長雨になる。通過後には気温が上昇する（風向きは東寄りから南寄りに変わる）。
答え：ア
問３－２
Ａ側が温暖前線、Ｂ側が寒冷前線になる。
温暖前線では、暖気が寒気の上に、はい上がるように進む。
寒冷前線では、寒気が暖気を押し上げるように進む。
※暖かい空気は、冷たい空気の上にある。
答え：ウ
問３－３
露点が約24℃であることから、17時のとき（26.6℃）の水蒸気量は、図４より21.7g/m³になる。
26.6℃のときの飽和水蒸気量（湿度100％分）は、25.2g/m³
以上から、求める湿度をｘ％とすると、
ｘ％：21.7g/m³＝100％：25.2g/m³
ｘ＝86.1％
答え：イ
問１
３つの金属にはすべて、金属光沢がある。
銅とマグネシウムは、非磁性体（磁石につかない金属）である。
マグネシウムは燃焼させると白い光を放つ。
答え：カ
問２
ａの反応は酸化であり、２種類の物質が結びついて化合物ができる化学変化である。
酸化銅 ２Ｃｕ＋Ｏ₂→２ＣｕＯ
酸化マグネシウム ２Ｍｇ＋Ｏ₂→２ＭｇＯ
これと同じ化学変化は、硫化鉄の生成になる。
Ｆｅ＋Ｓ→ＦｅＳ
答え：エ
※炭酸水素ナトリウムの熱分解
２NaHCO₃→Na₂CO₃＋H₂O＋CO₂
問３
図１より、マグネシウムと酸素が結びつく質量比は一定であることが分かる。
このことから、加熱前のマグネシウムと酸化マグネシウムの質量比も一定になる。
図１より、加熱前のマグネシウム0.3ｇに対して0.2ｇの酸素が結びつくから、このときに生じる酸化マグネシウムは0.5ｇになる。
よって、加熱前のマグネシウムと酸化マグネシウムの質量比は、３：５になる。
求める酸化マグネシウムの質量をｘｇとする。
1.6：ｘ＝３：５
ｘ＝2.6
答え：オ
※問６ 問題文に訂正あり
誤「二酸化炭素の質量として」
⇒正『二酸化炭素の質量を図１を用いて求め、』
問４
答え：イ
問５
酸化銅の還元
２CuO＋C→２Cu＋CO₂
答え
ア：２ イ：１ ウ：２ エ：１
問６
図１から、銅と酸素が結びつく質量比は、銅：酸素＝４：１になる。
酸化銅1.5ｇのうち、４/５が銅の質量になるから、1.5ｇ×４/５＝1.2ｇの銅が還元によって得られる。
また、結びついていた酸素の質量は、1.5ｇー1.2ｇ＝0.3ｇになる。
図１より、0.3ｇの酸素と結びつく炭素の質量は0.1ｇだから、発生する二酸化炭素の質量は、
0.3ｇ＋0.1ｇ＝0.4ｇ
答え：イ
問１
「焦点距離を調べるため」とあるから、影響を与えにくいのはレンズの質量になる。
答え：ア
問２
ｂの値の５班分の平均値を求めることになる。
表からａ＝30.0cmのとき、３班では「ｂ＝277」という結果（入力ミス）で、他と比べて誤差の大きい値になっていることが分かる。実験結果（データ）が５つと限られており、平均値に大きく影響することになるから、除いて算出するのが適当である。
答え：ウ
問３
反比例の関係であれば、横軸を１／ａとすると、ａの値が大きくなれば、ｂの値も大きくなる。また、下の例の通り、１／ａとｂは比例の関係になる。
例）ｂ＝10／ａ
反比例
ａ＝１のとき、ｂ＝10
ａ＝２のとき、ｂ＝５
ａ＝５のとき、ｂ＝２
ａ＝10のとき、ｂ＝１
横軸１／ａの場合（ｂ＝10÷1/ａ）
ａ＝１のとき、ｂ＝10÷1/1＝10
ａ＝２のとき、ｂ＝10÷1/2＝20
ａ＝５のとき、ｂ＝10÷1/5＝50
ａ＝10のとき、ｂ＝10÷1/10＝100
変化の割合（傾き）が10だから、比例の関係になる。
答え：ア
問４
図３の点線のグラフは全体の傾向を示していることから、このグラフの値を使って求める。
１／ａ＝0.01のとき、１／ｂ＝0.06だから、
Ｄ＝１／ａ＋１／ｂ
＝0.01＋0.06＝0.07
答え：カ
問５
データのちらばりから総合的に判断することで、最も適当な値を算出することができる。
答え：オ
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2025.3.4 2025年 高専入試理科 解説