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  • 執筆者の写真: たむかい学習教室
    たむかい学習教室
  • 3月10日
  • 読了時間: 13分

更新日:4月2日

2025年 青森県立高校入試 理科解説

たむかい学習教室 個別指導 塾 八戸市

3月6日に青森県立高校の入学試験が行われました。当塾では、県立高校を第一志望とする中学3年生が多く、今年度は15名の塾生が挑戦しました。ここでは、理科の本試験問題について解説します。


2025年青森県立高校入試・理科

答え

1)ア:胞子のう イ: 2)ア:減数分裂 イ①:精細胞 ②:受精卵 ③:果実 3)ア: イ:強い雨が短時間に降る 4)ア: イ:48分

配点

1)ア2点 イ3点 2)ア2点 イ各1点 3)ア2点 4)イ3点 4)ア2点 イ3点 計20点


1)ア

シダ植物やコケ植物は、胞子のうでつくられた胞子で増える。胞子のうは、イヌワラビでは葉の裏側に、ゼニゴケでは雌株に見られる。

1)イ

1 根、茎、葉の区別がある・・シダ植物、種子植物(被子・裸子)

2 花をさかせる・・種子植物

3 胚珠がむき出しになっている・・裸子植物

4 雄株、雌株がある・・コケ植物

コケ植物には根、茎、葉の区別がない。仮根は体を地面に固定する役割をもち、水分の吸収は体の表面全体で行う。


2)ア

減数分裂の後に受精した受精卵(子)の染色体の数は、親の体細胞と同じになる。

2)イ

受粉後、花粉から花粉管がのび、管の中を精細胞が移動し、胚珠の中の卵細胞に届けられる。精細胞と卵細胞の互いの核が合体することを受精という。受精卵は細胞分裂をくり返してになる。胚珠は成長して種子になり、子房は果実になる。


3)ア

前線Xは寒冷前線、Yは温暖前線である。寒冷前線は、寒気が暖気を押し上げるように進む。温暖前線は、暖気が寒気の上にはい上がるように進む。

3)イ

寒冷前線の通過時の天気

積乱雲がせまい範囲で発達し、短時間に強い雨(にわか雨)が降る。通過後は、気温が下がり、南寄りから北寄りの風に変わる。

温暖前線の通過時の天気

乱層雲が広い範囲で発達し、長時間にわたって強くない雨が降る。通過後は、気温が上がり、東寄りから南寄りの風に変わる。


4)ア

月は、地球の周りを公転する衛星である。地球の北極点を宇宙から見たとき、反時計回りに回転している。太陽と月の位置関係が変化するので、満ち欠けをする。日食は「地球ー月ー太陽」と一直線上に並び、太陽が月にかくされて見えなくなる現象(新月のとき)、月食は「月ー地球ー太陽」と一直線上に並び、月が地球のかげに入る現象(満月のとき)である。

月の満ち欠け

毎月初めから 新月(太陽の方向にあり見えない)→三日月上弦の月(半月)→満月下弦の月(半月)

今月2日に撮影した「三日月と金星」(当教室上空)

4)イ

「月の南中時刻は1日に何分変わるか」とあるから、1日を1440分(24×60分)として計算する。地球は1日に360°1回転するから、1440÷360=4分で、1°あたり4分変わる

同じ時刻に見える月は、1日につき12°ずつ位置が変わるとあるから、12×4=48分



答え

1)94.4g 2)ア①:電子 ②:陽子 イ: 3)ア①:フック ②:0.80 イ:35g 4)アA: B:西 イ:1,4

配点

1)3点 2)ア2点(完全解答) イ:3点 3)ア2点(完全解答) イ3点 4)ア2点(完全解答) イ3点(完全解答) 計18点


1)

密度(g/cm³)=質量(g) ÷ 体積(cm³)

メスシリンダーの目盛りは62.0cm³

鉄球の体積は62.0ー50.0=12.0cm³

求める質量をxgとする

7.87=x÷12.0

x=94.44

よって、94.4g


2)ア

原子は、中心に+の電気をもつ原子核1個、周りの-の電気をもつ電子からできている。原子核は、+の電気をもつ陽子と電気をもたない中性子からできている。

原子の陽子の数と電子の数は同じ。+の電気と-の電気は打ち消し合う(±0)ので、全体として電気は帯びていない。

2)イ

塩化銅の電離

CuCl₂ → Cu²⁺ + 2Cl⁻

水に溶けると、1つの銅イオンと2つの塩化物イオンに分かれる。

イオンの数の比は、Cu²⁺:Cl⁻=1:2

選択肢のイが、6:3=2:1となる


3)ア①

ばねを引く力の大きさは、おもりにはたらく重力と同じばねに加えた力の大きさと、ばねの伸びは比例することをフックの法則という。ばね全体の長さには比例しないことに注意が必要。

3)ア②

「ばねXとばねYの伸びが同じとき」とあるから、表から伸びが同じときのおもりの質量(引く力)を求める。

Xの伸びとYの伸びを1.6cmにそろえて考える

Xにつるすおもりの質量をagとすると、

0.2g:2.0cm=ag:1.6cm

a=1.6g

Xはおもり1.6g、Yはおもり2.0gでそれぞれ同じ長さ分伸びるから、

1.6÷2.0=0.8

ばねXを引く力は、ばねYの0.8倍になる。


3)イ

ばねYの伸び1cmあたりのおもりの質量を求める

20÷1.6=12.5g

ばねの伸びは10.4cmだから、10.4×12.5=130g

よって、全体で130gのおもりをつるしたことになる。

おもりS2個分をbgとする。おもりRは3個で60gだから、

60+b=130

b=70g

おもりSは2個分だから、70÷2=35g


4)ア

右手の法則」より、N極となる親指は東を向くので、磁針AのN極は東を指す。また、コイル外側の磁界の向きはNからSになるので、磁針BのN極は西を指す。

※図に磁力線を書き込んでみるなど、手を動かす(作図する)ことも大切な勉強になります。

4)イ

電流が流れていないときは、磁力は働かないから、磁針のNは北を向く。

電流の向きを変えると、磁界の向きはアのときの逆になる。コイルの内側は、親指の向きが磁界の向きとなるから、磁針EのN極は西を向く。


答え

1)ア:皮膚 イ①:2.43 ②:0.270 2)ア:反射 イ: ウ:熱の刺激がせきずいから脳に伝わる前に、せきずいからの命令が筋肉に伝わるから。

配点

1)ア2点 イ①2点 ②2点 2)ア2点 イ3点 ウ4点 計15点


1)ア

感覚器官は光や音などの刺激を受け取る目や耳などの器官である。それぞれ感覚神経とつながっている。皮膚は、圧力や痛みの刺激を受け取る感覚器官である。

刺激と命令の伝わり方

皮膚→感覚神経→せきずい→脳→せきずい→運動神経→筋肉

反射」の場合

皮膚→感覚神経→せきずい→運動神経→筋肉

1)イ

(2.53+2.51+2.41+2.34+2.36)÷5=2.43秒

手を握られたのは、ストップウォッチを持つAさん以外の9人だから、1人当たりの刺激を受け取るまでにかかる時間は、2.43÷9=0.27秒


2)ア・イ・ウ

反射は、危険から体を守ることや体のはたらきを調節するのに役立っている。

うでの筋肉は、曲げるときはP(上側)が縮み、Q(下側)がゆるむ。伸ばすときは逆になる。骨と骨の結合部分を関節という。筋肉の両端と骨がつながる部分を「けん」という。

反射の場合、刺激と命令の伝わり方は、「皮膚→感覚神経→せきずい→運動神経→筋肉」の順になる。脳には刺激の信号が伝わらず、せきずいなどから命令が出される。


答え

1)ア:塩化コバルト紙 イ: ウ:2NaHCO₃→Na₂CO₃+H₂O+CO₂

2)ア











2)イ:3.25g 3)91%

配点

1)ア2点 イ2点 ウ3点(完全解答) 2)ア3点 イ3点 3)4点 計17点


1)ア・イ・ウ

炭酸水素ナトリウムの熱分解では、炭酸ナトリウム(Na₂CO₃)水(H₂O)二酸化炭素(CO₂)が発生する。

2NaHCO₃→Na₂CO₃+H₂O+CO₂

水溶液中では、炭酸ナトリウムのアルカリ性は、炭酸水素ナトリウムより強い。白い物質が炭酸ナトリウムで、フェノールフタレイン溶液を加えると濃い赤色になる。

の発生を確認するために塩化コバルト紙を使う(青色→桃色)。

※試験管の口を少し下げる理由や、二酸化炭素と石灰水との反応についても確認しておく。


2)イ

表から、炭酸水素ナトリウムの質量と加熱後の白い物質の質量は比例の関係になる。

求める白い物質の質量をxgとすると、

1.60:1.00=5.20:x

x=3.25g


3)ウ

混ざった物質をygとすると、炭酸水素ナトリウムの質量は(5.97ーy)g、加熱後の白い物質の質量は(3.93ーy)gになる。

1.60:1.00=(5.97ーy):(3.93ーy)

8:5=(5.97ーy):(3.93ーy)

29.85ー5y=31.44ー8y

3y=1.59

y=0.53

加熱前の炭酸水素ナトリウムの質量は、5.97ー0.53=5.44g

よって、5.44÷5.97×100=91.1%


答え

1)4.0N 2)0.10W 3) 4)ア: イ:75%

配点

1)2点 2)3点 3)3点 4)ア3点 イ4点 計15点


1)

求める重力の大きさをxNとする。400gのおもりをつるしているから、

1N:100g=xN:400g

x=4N


2)・3)

仕事率(W)=仕事の大きさ(J)÷仕事にかかった時間(s)

仕事(J)=力の大きさ(N)×力の向きに動いた距離(m)

4Nの力で、20cm(=0.2m)引き上げたときの仕事は、

4×0.2=0.8J

かかった時間は8.0秒だから、

0.8÷8.0=0.1W

動滑車を使ったときの持ち上げる力は、直接持ち上げるときの1/2だが、ひもを引く距離は2倍になる。よって、床面から引き上げられた距離(高さ)を使って計算すればよい。


4)ア

力学的エネルギー=位置エネルギー+運動エネルギー

おもりはPからQに引き上げられるから、Qがもつ運動エネルギーのほうが大きくなる。

空気の抵抗はないとあるから、力学的エネルギーは一定に保たれる。


4)イ

電力(W)=電圧(V)×電流(A)

電力量(J)=電力(W)×時間(s)

消費した電気エネルギーは電力量と同じとあるから、モーターの電力量を求める。

1.2V×0.1A=0.12W

0.12W×2.0s=0.24J

おもりYにした仕事の大きさ

0.3N×0.6m=0.18J

よって、0.18÷0.24×100=75%


答え

1)等粒状組織 2)3→4→1→2 3) 4)安山岩: 花こう岩: 5)記号: でき方:マグマが短い時間で冷え固まってできた。

配点

1)2点 2)3点 3)3点 4)3点(完全解答) 5)4点(完全解答) 計15点


1)

火山岩:マグマが地表や地表付近で、急に冷え固まった岩石。斑状組織をもつ。斑状組織は斑晶と石基で構成される。(流紋岩、安山岩、玄武岩

深成岩:マグマが地下深いところで、ゆっくり冷え固まった岩石。等粒状組織をもつ。(花こう岩、せん緑岩、はんれい岩


2)

顕微鏡(鏡筒上下式)の使い方

①接眼レンズ→対物レンズの順に取り付ける。

②反射鏡としぼりを調節、視野全体を明るくする。

③真横から見ながら調節ねじを回し、対物レンズをプレパラートに近づける。

④接眼レンズをのぞき、対物レンズとプレパラートを遠ざけ、ピントを合わせる。


3)

マグマのねばりけが弱い

→溶岩が流れやすく、傾斜のゆるい形の火山になる。噴火はおだやかで、岩石は黒っぽい色になる。

マグマのねばりけが強い

→溶岩が流れにくく、傾斜が急で盛り上がった形の火山になる。爆発的な噴火を起こすことが多く、岩石は白っぽい色になる。


4)

安山岩は「火山岩」、花こう岩は「深成岩」になる。

有色鉱物(黒色)を含む割合

火山岩(斑状組織)

流紋岩<安山岩<玄武岩

深成岩(等粒状組織)

花こう岩<せん緑岩<はんれい岩


5)

グループⅡは「火山岩」である。解説は1)の通り。


入試問題の分析・アドバイス

 出題形式や難易度に大きな変化はありませんでしたが、大問3以降では実験や資料の説明が多く、読解に時間を要する出題となりました。その分、計算問題は、複雑化していた昨年度に比べると標準的で、公式を押さえておくことで十分に対応できる内容でした。理科の計算公式は、比例の関係で成り立っているものがほとんどです。数学で学習する比例の意味を明確につかんでおくと、理科の学習にも役立っていきます。

 大問2・4では、イオンの電離式や熱分解の化学反応式についての出題がありました。陽イオンと陰イオンの区別、原子や分子の区別は、モデルを図に表す勉強も有効です。理科ではイオンのほかに、物体に働く力など、目に見えないものについて学習することは多くあります。図に表すなど可視化して、具体的につかむ勉強を取り入れていくようにしましょう。 











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今年度塾生28名(2025年3月現在)

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 4年生の時から通い始めました。3年間の授業で、先生は分からない問題を理解しやすく、そしてやさしく教えてくれました。本当にこの塾で良かったと思っています。6年生の冬には、志望校の受験に合格することができました。一貫校に進むので、次は大学受験です。中学に上がっても、目標のためにこの塾で学んでいきます。


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 苦手の英語を克服するために通い始めました。長文対策では、先生と一緒に音読練習や和訳などに繰り返し取り組み、テストでは高得点を取れるようになりました。通う前より、勉強の量だけでなく、勉強の質も上げることができました。他の教科の苦手にも向き合って、「得意」に変えていけるよう、この教室で学習を続けていきたいです。


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2025.3.10 2025年 青森県立高校入試 理科解説

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