高校英語・不定詞
不定詞は、「to + 動詞の原形」で表されます。おもに、「~すること(名詞的)」「~するための(形容詞的)」「~するために(副詞的)」の3つの意味に分けられます。「to」を使わない原形不定詞の用法もあります。
【it ~ to ・・・】
★it ~ of A to ・・・
「・・・するとは、Aは~だ」
It is kind of you to help me.
私を助けてくれるとは、あなたは親切だ
kindのように、人の性格や性質を表す形容詞の場合は「of 人 to 原形」
※It is easy for him to speak English.
彼にとって英語を話すことは簡単だ
★find it ~ to ・・・
「・・・することが、~だと気づく」
I found it easy to drive a car.
車を運転することが簡単だと気づいた
※It is easy to drive a car.
★make it ~ to ・・・
「・・・することを、~とする」
I make it a rule to exercise every day.
毎日、運動することを習慣としている
★think it ~ to ・・・
「...することが、~だと思う」
I think it difficult for him to solve the problem.
彼が問題を解決することは難しいと思う
※It is difficult for him to solve the problem.
【to be ~ing】
★to be ~ing
「~していること」
※to be ~:「~すること」
He seems to be studying now.
彼は今、勉強しているようだ(勉強していることと思われる)
seem:~と思われる、~らしい
【to be 過去分詞】
★to be 過去分詞(受動態)
「~されること」「~されるべき・~されるための」
I like to be given a gift.
贈り物を与えられることが好きだ(もらうことが好き)
There is a gift to be given to her.
彼女がもらうべき贈り物がある(もらうための贈り物)
She wanted to be loved by many people.
多くの人々から愛されたかった
※want to ~:~したい=~することが欲しい(名詞的用法)
【to have 過去分詞】
★to have 過去分詞(完了形)
「~だったこと」
He is said to have been a baseball player.
野球選手だったと言われている(選手だったことが言われている)
He seems to have been a baseball player.
野球選手だったようだ(選手だったことと思われる)
【too ~ to ・・・】
★too ~ to ・・・
「あまりに~なので、・・・することができない」
I am too tired to walk.
あまりに疲れているので、歩くことができない
You speak too fast to understand.
あまりに速く話すので、理解することができない
She speaks too fast for me to understand.
彼女はあまりに速く話すので、私には理解することができない
※so ~ that 主語 can't への書き換え
I am so tired that I can't walk.
★not too ~ to ・・・
「・・・することができないほど、~でない」
I'm not too tired to walk.
歩くことができないほど、疲れていない
【enough to ~】
★~ enough to ・・・
「・・・するほど(十分に)~」(~するためには十分)
The book is interesting enough to read again.
その本は、もう一度読んでしまうほど興味深い(読むためには十分)
※enoughは「形容詞」の後ろに置く
The book is interesting enough for me to read again.
その本は、私がもう一度読んでしまうほど興味深い
※so ~ that への書き換え
The book is so interesting that I read it again.
【in order to ~】
★目的の in order to ~
「~するために、~するように」
He studied in order to pass the exam.
試験に合格するために勉強した
He studied in order not to fail the exam.
試験に落ちないために勉強した
※in order not to ~:~しないために、~しないように
※目的を強調するために、文頭に置くケース
In order to pass the exam, he studied every day.
In order not to fail the exam, he studied every day.
【so as to ~】
★目的の so as to ~
「~するために、~するように」
She hurried so as to be on time for class.
授業に間に合うように急いだ
She hurried so as not to be late for class.
授業に遅れないように急いだ
※so as to ~は、文頭に置けない
【独立不定詞】
★文全体を修飾する慣用表現
needless to say:言うまでもなく
to say nothing of:言うまでもなく
so to speak:言わば
to begin(start)with:まず第一に
to make matters worse:さらに悪いことに
to be frank with you:率直にいえば
to be sure:確かに
※文頭に置くことが多い
【to不定詞の慣用表現】
★文の一部で用いられる慣用表現
seem to ~:~のようだ
appear to ~:~のように見える
happen to ~:たまたま~する
come(get)to ~:~するようになる
learn to ~:~できるようになる
【be + to不定詞】
可能「~できる」、義務「~すべきだ」、予定「~する予定」、意図「~するつもり」、運命「~する運命」、命令「~しなさい」
★可能の be to ~
She is to speak English well.
上手に英語を話すことができる
=She can speak English well.
★義務の be to ~
You are to study harder.
もっと一生懸命、勉強すべきだ
=You should study harder.
★予定の be to ~
The bus was to leave two hours ago.
そのバスは、2時間前に出発する予定だった
=The bus was going to leave two hours ago.
★意図の be to ~
If you are to win the game, you must practice hard.
もし試合に勝つつもりなら、一生懸命練習しなければいけない
★運命の be to ~
He was to be a famous musician.
彼は有名な音楽家になる運命だった
※過去形で使われる
★命令の be to ~
You are to finish your homework before going out.
出かける前に宿題を終わらせなさい
【知覚動詞 +目的語+ 原形不定詞】
hear + 人・もの + 原形
「(人 もの)が~するのを聞く」
see + 人・もの + 原形
「(人 もの)が~するのを見かける」
★"to"を使わない不定詞
I heard my mother call me.
母が私を呼ぶのを聞いた
I saw him cross the road.
彼が道路を渡るのを見た
※知覚動詞の例
overhear「耳にする」 notice「気付く」 smell 「匂いを感じる」 taste「味わう」
【使役動詞 +目的語+ 原形不定詞】
make + 人・もの + 原形
have + 人・もの + 原形
let + 人・もの + 原形
「(人 もの)に~させる」
※すべて使役(~させる)の意で、ニュアンスが異なる
★強制の"make"
I made him do the work.
彼にその仕事をさせた
★非強制の"have"
I had him do the work.
彼にその仕事をしてもらった
★許可の"let"
I let him do the work.
彼にその仕事を(許可して)させた
※let:現在・過去同形
★使役の"get"は、to 不定詞
I got him to do the work.
彼にその仕事をしてもらった
※have と同意
【help ~ 原形不定詞・to不定詞】
I helped her do the work.
I helped her to do the work.
彼女がその仕事をするのを手伝った
※訳語としてはどちらも同じ
【慣用表現の原形不定詞】
had better + 原形:〜したほうがいい(忠告)
would rather + 原形:むしろ〜したい
cannot but + 原形:〜せざるを得ない・〜せずにはいられない
不定詞の基本(中学英語)
【基本3用法】
①「~すること」(名詞的用法)
I like to walk in the park.
公園を歩くことが好きだ
I want to play tennis.
テニスをしたい
※want to ~:することが欲しい
②「~するための、~すべき」(形容詞的用法)
I want something to drink.
飲むためのもの(飲み物)が欲しい
※something to ~、anything to ~、not ・・・ anything to ~、nothing to ~
I have a lot of work to do.
すべき仕事がたくさんある
③「~するために、~して・・・」(副詞的用法)
I went to Tokyo to see my aunt.
おばに会うために東京に行った
I'm glad to see you.
あなたに会えてうれしい
※感情を表す形容詞 + to:~して・・・(happy to ~、sad to ~)
【it ~ to ・・・】
「・・・することは~だ」
It is important to study English.
英語を勉強することは大切だ
=To study English is important.
=Studying English is important.
「To 不定詞」「動名詞の~ing」を主語として書き換えできる
※It ~ to ・・・の「It」は形式主語で、訳さない
【it ~ for 人 to ・・・】
「人にとって、・・・することは~だ」
It is important for me to study English.
私にとって、英語を勉強することは大切だ
【want 人 to ~】
「人に~してほしい、~してもらいたい」
I want you to read this book.
あなたにこの本を読んでほしい
tell 人 to ~
「人に~するように言う、伝える・教える」
My mother told me to clean my room.
母は、私に部屋を掃除するように言った
ask 人 to ~
「人に~するように頼む」
I asked him to come early.
彼に早く来るように頼んだ
【疑問詞 to ~】
how to ~「どのように~すべきか、~の仕方」
Tell me how to use this machine.
この機械の使い方を教えてください
what to ~「何を~すべきか」
Do you know what to do?
何をすべきか、知っていますか
when to ~「いつ~すべきか」
Do you know when to leave here?
いつここを出発すべきか、知っていますか
where to ~「どこで(に)~すべきか」
Do you know where to buy this book?
どこでこの本を買うべきか、知っていますか
which to ~「どちらを~すべきか」
She does not know which to buy.
どちらを買うべきか分からない
※make / have / let / help + 人 + 原形:上記参照
高校英語・不定詞